■9. 非閉塞性無精子症の診断
2018年5月
紹介してもらった男性不妊専門のクリニックは、家から電車で1時間程の所にあった。
二人で電車を乗り継ぎ向かう。
クリニックに着いて、旦那だけが診察室へ。
長いこと待っていると、旦那が戻ってきた。
色々検査をしたようで、わかった事を教えてもらった。
・精液検査をしたけど、やっぱりゼロだった。
・精液量とか、睾丸の大きさは問題ない。
・閉塞性無精子症ではない。
「閉塞性無精子ではない」
つまり、非閉塞性無精子症ということ。
精子の生産自体に問題があるということ。
その言葉から、希望が断たれた気がした。
旦那は話を続けた。
手術をして睾丸を開ければ、精子がいる可能性はある。
でも、それは開けてみないとわからない。
手術を受ける人は、その前にホルモン検査と遺伝子検査が必要で、
遺伝子などに問題があったら、もうそこで手術は受けられない。
その検査は8万かかるらしくて、相談して決めると伝えてある。
次回来院時にどうするか回答する事になったけどどうする?
多分旦那は、8万という高額な金額の為、相談しなきゃ!
と持ち帰りにしたのだと思うが、わたしの気持ちは決まっていた。
「後悔したくないからね」と答えた。
例え精子がいなかったとしても、やらなかった事が一生のしこりになるのは嫌だ。
今日、その検査ができないのか旦那に聞いた。
「多分言えば出来ると思うけど、僕もう片腕採血しちゃった」
大丈夫、大丈夫
腕はもう一本あるからね( ^ω^ )ニコッ
そう促し、ホルモン検査と遺伝子検査の為の採血をしてもらった。
両腕採血された姿を見て、二人で笑いながら帰宅した。
検査結果は後日である。