精子がいないけど子供が欲しい

~非閉塞性無精子症と戦う夫婦の記録~

■3. 不妊原因の発覚

2018年2月
 
不妊検査の為、ホームページ上で精液検査がある事を確認し、これまた近くの婦人科を予約。
採精室もない小さな婦人科だった為、初回は私の血液検査と内診を行い
精液検査については後日持ち込みとなった。
 
そして後日、旦那に採精をお願い。
採精カップは思いの外小さく、旦那はどうやって入れたらいいのか困惑していた。
結果、少しこぼしてしまったと言っていたがとりあえず受け取った採精カップを袋に入れ、お腹の中にしまい一人自転車を走らせた。
精液は冷やし過ぎても温めすぎてもダメという事で、大事にお腹の中にしまった。
 
病院に着き、採精カップを受付に渡して先生に呼ばれる。
診察室に入ると、先生が顕微鏡で精子の様子を見ているようだった。
 
「旦那さん忙しい?」
それが一言目。
精子を見ただけで多忙具合がわかるのかと、感心しながら忙しいと答える。
 
先生は怪訝そうに口を開いた。
精子が見当たらないんだよね」
 
「えっ」
多分口に出していたと思う。
えー…っと
どういう事だろう?
先生、見つけるの下手なのかな??
失礼な事を考えながら、採精時少しこぼしてしまったという話を思い出した。
きっとそのせいだ。
 
「こぼしてしまったみたいなんですけど、関係ありますか?」
 
こぼした部分に含まれていた可能性はあるが、とりあえず今回分を検査に出してみるとの事。
 
帰宅して旦那に、
「なんか、精子いないかもしれないー」
と明るく伝えた。
ショックを和らげようと思って。
 
その時の反応はどうだったのだろうか、思い出せない。
割とメンタルは強い方だけど、ショックではあったと思う。
こぼしてしまった精液に含まれていた可能性もあることと、検査結果を待とうということを話した。
 
しかし、後日確認した検査結果の紙には精子数0の数字が載っているだけだった。
 
 
 

→■4. ②回目の精液検査

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